鮨ネタを最高に引き立てる日本酒 | ウニ・穴子・イカ・・それぞれに合う日本酒は全く違う! -SUSHI TIMES ORGINALS-
緊急事態宣言が解除され、やっとお鮨とお酒を一緒に楽しめるようになりましたね・・
さて、今晩はどんな日本酒を合わせましょうか。
銘柄によって様々な個性のある日本酒ですが、その個性こそが、ネタの持ち味を最大限に活かす特徴を持っています。味の強いネタには主張の強い日本酒を・・そんな風にネタとのペアリングを考えながら飲む酒はまた一段と格別なものです。この記事では、代表的な鮨ネタと相性の良い日本酒をご紹介します。普段から飲みやすい、リーズナブルなものを選んでいます。
=====目次=====
ウニ・いくら
-水芭蕉スパークリング(群馬)
-八海山 あわ(新潟)
タコ、イカ
-醸し人九平次(愛知)
-江戸開城(東京)
白身魚
-みむろ杉
マグロ・サーモン
-田中六五(福岡)
-寳劔(宝剣 /ほうけん)(広島)
穴子
-竹林 ふかまり(岡山)
どんな鮨にも合う万能選手
-日高見(宮城)
-酉与右衛門(岩手)
ウニ・いくらに合う酒は食感で選ぶ
ウニやいくらにはキリッとした泡が抜群に合います。スパークリングのきめ細かい泡と引き締まった味わいがウニの濃厚さを洗い流してリセットしてくれるのです。ウニのトロっとした食感と、炭酸のサラっとした食感が合わさった「トロサラ食感」が格別。いくらのプチプチと炭酸のプチプチも絶妙な掛け合わせ。「ぷちぷちプチプチのダブルコンボ」立体的に味の楽しみを広げてくれるんです。
オススメ①水芭蕉スパークリング(群馬)
瓶内二次発酵で造られたスパークリング日本酒です。キリっとした味わいは食中酒にピッタリで、白い澱のにごりの食感も楽しめます。
オススメ②八海山 あわ(新潟)
濁りのない透き通ったスパークリング日本酒。日本酒スパークリングのブランドawa酒に選ばれている高級日本酒
である「八海山 あわ」は食中酒としてピッタリのキリっとした味わい。
タコ、イカに合うのは白ワインに近い日本酒
タコ・イカには柑橘感・酸味を楽しむエレガント系の日本酒を合わせるのがオススメです。柑橘系の果汁をキュッと絞ったときに美味しくなるネタと合わせると格別。白ワインを飲むようなグラスで酸味と香りを楽しみましょう。
オススメ①醸し人九平次(愛知)
エレガントという表現がふさわしい白ワインのような柑橘感と酸味。フルーティーな香り、濃密な甘さが特徴。 とろりとした舌触りは、徐々にさらりとしたものに変わり、そのまま軽快なキレを演出します。 飲み疲れを感じさせず、長時間に渡って楽しめる1本。
オススメ②江戸開城(東京)
柑橘系の香りや酸味が特徴 ・フレッシュで鮮度が良い「江戸開城」。タンクごとに酵母や製造方法、アルコール度数を変化させているのが特徴。味わいの変化を楽しめます。
白身魚に合う酒
白身などの味わいの淡泊なネタには、主張しすぎない、綺麗な口当たりの酒が合う。芳醇な味わいの酒で旨味を足してもらうイメージ。大ぶりな赤ワイングラスで香りも旨味も存分に味わうのがオススメ。
オススメ:みむろ杉(奈良)
綺麗な口当たりと芳醇な旨味が楽しめる一方で後口の余韻が短い「みむろ杉」。香りはフルーティ系だがそこまで強く主張しないので、バランスが良い日本酒で、白身全般との相性が良いんです。
味が強いマグロ・サーモンには強い酒を
味わい濃く脂が強いマグロ・サーモンには同じく味わいの濃い日本酒を合わせる。 日本酒は冷蔵庫から出して14~18℃にすると米のふくよかさと旨味が感じられるので、主張の強い魚の相性がさらに良くなる。やや幅広のグラスで口全体に旨味を感じるのがオススメ。
オススメ①:田中六五(福岡)
「食中酒として寄り添うお酒」がコンセプトの「田中六五」。ぶどうを思わせる様な爽やかで柔らかな香り、凝縮された米の旨味とそれをまとめる酸が見事に調和した、“飲んで美味しい、食べて美味しい”究極の食中酒です。
オススメ②:寳劔(宝剣 /ほうけん)(広島)
利酒の天才土井鉄也氏が杜氏を務め、食中酒として間違いないと造った酒。味覚の天才が仕掛ける酒は、蔵内に湧く湧水・宝剣銘水で仕込み、広島県産の八反錦などを使用。甑(こしき)による蒸米や、手作りの麹造りなどを実践。「宝剣 純米吟醸」は穏やかな香りと奥深い味で、後口はすっきりと透明感がある。
穴子に合う鮨
アナゴやウナギといった、寿司ネタの中でも脂肪分が多く含まれており、味の濃い詰めだれがかけられている場合などは特に純米系と相性が合います。特に甘いツメがかかった濃いめの味わいの穴子に日本酒は、米の味がしっかり感じられる熟成系がオススメです。
竹林 ふかまり(岡山)
落ち着いた表情の中に漂うように感じられる熟成した旨味は、飲みつけるほどに馴染んできます。複雑でたっぷりとした濃厚な味わいを楽しんでいると、枯れた風味を伴った辛口の切れ上がりが立ち上ります。この引き締めが料理を美味しくして、また次の一口を誘う。日本酒にじっくりと向き合って楽しみたいという方にお勧めです。
どんな鮨ネタにも合う万能選手
決められないという方はどんなネタにも合うオールマイティな日本酒を選ぶと良いでしょう。
オススメ①日高見(宮城)
鮨に合うようなコンセプトで酒造りをしている酒造の日本酒。酒蔵が推奨するのは白身、甲殻類、イカや貝類ですが、鮨に合うように醸造されている酒なのでほとんど寿司ネタに相性抜群。細長くて幅の狭いグラスで綺麗な味わいを感じるのがオススメ。
オススメ②酉与右衛門(岩手)
味わいの濃いトロ系のマグロ、穴子、酢で〆た光物など、鮨ネタを飛び越えて洋食や中華など何にでも合う守備範囲の広い酒質です。酸味や旨味を引き出すため温めて飲むのがオススメ。保温性の高い錫の酒器があると最高。
本記事は以下の動画を参照し書き起こしました。