鮨の真髄を学べる書籍5選 -SUSHI TIMES ORIGINALS-
本記事で紹介するのは、鮨や魚のカリスマたちの技術と哲学が詰まった書籍です。
背景にある洗練された技術や大将たちの生き様を学ぶことで鮨の世界が一変します。
鮨はその味を楽しむだけでなく、世界そのものを堪能するものなのかもしれません。
ぜひあなたの鮨の世界を広げる一冊を探してみてください。
鮨のすべて 銀座久兵衛 変わらぬ技と新しい仕事
今田 洋輔 著
5060円/2017年発売/柴田書店
東京・銀座に本店と新館を構え、名だたるシティホテルにテナント出店を果たす「銀座久兵衛」。
先代が興した店を7店まで拡大した経営を支えるのは、毎日の地道な仕込みとお客さまによろこんでもらうためのホスピタリティ。鮨の基本を学びたい初心者をはじめ、銀座久兵衛の仕事を知りたい職人のために、魚の扱い方、鮨の技術を中心に写真を多用してわかりやすく解説。
鮨の基本、魚ごとの仕事、巻きものとちらし、刺身とつまみの四章にわけ、次代に残すために、久兵衛の鮨のすべてを1冊にまとめた。
目次・著者紹介
目次 久兵衛の流儀と商売の極意 第1章 鮨の基本(久兵衛魚介の旬カレンダー;身だしなみと所作 ほか) 第2章 魚ごとの仕事(魚類;貝類 ほか) 第3章 巻きものとちらし(細巻き;太巻き ほか) 第4章 刺身とつまみ(刺身;つまみ ほか) 著者等紹介 今田洋輔[イマダヨウスケ] 銀座久兵衛二代目主人。1945年生まれ。東京・銀座で育ち、神戸で鮨の修業を積んだのち、1965年に銀座久兵衛に入店。初代今田壽治氏について久兵衛の経営に参画する。1985年初代主人今田壽治氏が逝去、跡を継ぐ。経営を拡大し、銀座久兵衛の名を世に広めた優れた経営手腕はだれもが一目をおく。銀座本店の斜向かいに新館を出店。そしてホテルオークラ(東京)、京王プラザホテル(東京)、帝国ホテル(大阪)といった名だたるシティホテル内にテナント出店を果たした。2012年には厚生労働省が卓越した技能者に与える「現代の名工」に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) ※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。すきやばし次郎―生涯一鮨職人
小野 二郎 著
1980円/2003年/プレジデント社
鮨の秘伝とその人生を語り尽くした、小野二郎の「最終講義」!
鮨職人となって50余年。“当代一の鮨職人”小野二郎が、その技術と、鮨に向かう姿勢をあますところなく公開! ネタの持ち味を最大に引き出す仕込みや、ふんわりと握る方法など、仕事ぶりが分かるのは勿論のこと、四季おりおりのおまかせの握り、洗練された仕事道具など美しい写真も満載。「すきやばし次郎」の粋な世界が見事に結晶した一冊です。
鮨 一幸のすべて
工藤順也 著
2640円/2021年発売/角川学芸出版
世界中から注目される札幌の鮨屋「鮨 一幸」の工藤順也が初めて明かす、素材、技術、美、そして哲学。
「心が動く鮨」を作るため、一流の素材を求め、イノベーションといわれる調理法を研究し、店を作ってきた。その歩みのすべてと、現在までの最高到達点がここにある。
「自然の荒波の中で生き抜いてきたお魚は
人間が太刀打ちできるものではありません。
あれこれいじるのではなく、
命を全うするためにどうありたいか、
お魚の声を聞くことこそ職人である僕の仕事だと思います」
クリックして目次を開く
世界中から注目される札幌の鮨屋「鮨 一幸」の工藤順也が初めて明かす、素材、技術、美、そして哲学。 「心が動く鮨」を作るため、一流の素材を求め、イノベーションといわれる調理法を研究し、店を作ってきた。その歩みのすべてと、現在までの最高到達点がここにある。 「自然の荒波の中で生き抜いてきたお魚は 人間が太刀打ちできるものではありません。 あれこれいじるのではなく、 命を全うするためにどうありたいか、 お魚の声を聞くことこそ職人である僕の仕事だと思います」 【目次】 はじめに ◆第一章 基本 店の空気を作る/「職人」と「料理人」/知識・経験・想像力で「味を切り取るセンス」を磨く/酢飯の話/握りの考察/わさび/しょうゆ/しょうゆ入れ/包丁/刷毛/「美味しい、美味しい、旨い」 ◆第二章 握りとは何か 春子/鮪/雲丹/煮穴子/玉子/鮑/半生のバチコ ◆第三章 春 鯛/子持ち槍烏賊雲丹詰め/鳥貝/のどぐろ/毛蟹/帆立/蝦蛄 ◆第四章 夏 きんきのしゃぶしゃぶ/水貝/新子/新烏賊/鰯/鮑と雲丹/鮎/鮎釣り名人 ◆第五章 秋 迷い鰹/炙りトロ松茸/鰤/鰆 ◆第六章 冬 垢穢/白子/あん肝/細魚/炙り金目鯛/鬼鯵/太刀魚/河豚の白子とキャビア/赤貝 ◆第七章 真髄 美/陶器/鮨 一幸の歴史/父のこと あとがき「與兵衛鮨」の流れを汲む江戸前鮨の名店、東京・日本橋人形町「㐂寿司(きずし)」。明治の終わりに暖簾を掲げ、東京・日本橋人形町で四代にわたって続く江戸前の技、艶、粋。
マグロ、カジキ、印籠詰め、蛤、鯛、初鰹、小肌、穴子、干瓢巻き、玉子焼き――。
ノンフィクション作家が1年以上にわたって密着取材し、暦をめくるように移りゆく時季の鮨種、その仕入れと仕事、門外不出のツメづくりにいたるまでを追いかけた!鮨好きから職人までを惹き付ける細やかな描写で伝える。「江戸前鮨とは」?の答えが詰まった一冊。
「㐂寿司」のすべて。
――本当の江戸前鮨を食べたことがありますか?
中原一歩 著
2200円/2020年発売/プレジデント社
クリックして目次を開く
【目次抜粋】 人形町で、もうすぐ百年。 「㐂寿司」のマグロは美しい。 カジキが呼んでいる。 鮨ツウの心をときめかせる印籠詰め。 口いっぱいに多幸が満ちるたこ。 蛤が春の訪れを告げる。 ちらしは、吹き寄せる波のように。 春の貝づくし。 最高の鯛に逢う。 ひときわ可憐な小鯛。 月も朧に白魚の。 心躍る初鰹。 鰯は梅雨間の一瞬の光。 鮑には「クロ」と幻の「マダカ」がある。 星がれいは夏の白身の王様。 かれいに縞鯵にすずき。夏の白身は綺羅星のごとく。 光り物の概念が変わる鯵。 車海老の紅白は歌舞伎の隈取のごとく。 「㐂寿司」にはハート形の海老がいる。 眩く光る。仕事が光る。新子と小肌のこと。 新いかは、儚く甘い。 江戸前鮨、穴子に極まりけり。 門外不出のツメづくりに密着。 いくらは握りも小丼も風味絶佳。 さばは、ぽってり柔らか。 干瓢は、ぶれない〆。 玉子焼きと大晦日。 「㐂寿司」の三六五日を追いかけた。
魚食革命『津本式と熟成【目利き/熟成法/レシピ】』
津本光弘 著
2145円/2020年/内外出版社
クリックして目次を開く
【内容紹介】 近年、釣り人や飲食関係者、漁師などに注目されている魚の仕立てた方「究極の血抜き・津本式」。 その技術解説を行った書籍「魚食革命『津本式 究極の血抜き』完全版」の第二弾となる解説書。 詳細な津本式の技術書となった第一弾ですが、第二弾では、まさにその活かし方について解説します。 目玉となるのは、こちらも近年注目を集めている「魚の熟成方法」です。 海外の権威あるグルメガイドで評価された熟成鮨「万」の白山洸氏、 熟成魚の研究の第一人者である高橋希元助教、 人気店シェフとして活躍する保野淳氏、最上翔氏も参画し、 今まで表に出てこなかった「熟成魚」を創り上げる技術を解説します。 また、熟成魚を創り上げるキーポイントとなる津本式考案者・津本光弘氏本人による 「熟成の根幹となる技術」とも言える「魚の目利き」についても語られます。 今までの常識、旬という言葉にとらわれない本当に美味しい魚、 長期保存・熟成に耐えられる魚とはどんな魚なのかを徹底解説します。 そして、それら技術を駆使した熟成魚をどのように調理するか。 その基本となるレシピを公開。魚という食材が大きく広がる一冊です。 まさに今後の熟成魚をとりまくグルメのバイブルとなります! 【監修】 ◆津本光弘(つもとみつひろ) 革命的とも言える、血抜きの方法で魚を仕立て熟成させて、ポテンシャルを引き上げる、「津本式・究極の血抜き」の開発者。腐敗や臭みの原因となる血を完全に取り除き、長期熟成に耐えうる仕立てをすることで、いままでにない魚の旨味を引き立てる。その方法をYouTubeなどで公開したところ大きな反響を呼び、現在、釣り人や料理人、学者などの注目を浴びている。宮崎県の長谷川水産で日夜美味しい魚を仕立てている。編集:SUSHITIMES 編集部
※本コンテンツはAmazon等のコンテンツを抜粋し構成したものです。