厳選!六本木の鮨の名店10選(ミシュラン星獲得店4軒・ミシュランに載っていない名店6軒)
六本木といえばオフィス、ファッション、グルメ、アートなど様々な印象があるお洒落な街ですね。今回はそんな六本木でいただける本当に美味しい寿司の名店を10軒ご紹介します。ミシュランの星獲得店からコストパフォーマンスの良いお店までありますので、接待や大切な方との食事に参考にしてみてください。
ミシュラン星獲得店(過去に獲得した店も含む)
すきやばし次郎 六本木店(2022年/二つ星)
言わずと知れた銀座・数寄屋橋の名店『すきやばし次郎』から暖簾分けを許されたのが『すきやばし次郎 六本木』。「鮨・握りで勝負する」という本店の考え方を守り、焼物、煮物、椀物は出さず握りのみ、飲み物は日本酒とビールそれぞれ1銘柄のみという、今では少数派となったストイックなスタイルを開業以来貫き、現在はミシュランの二つ星を獲得しています。
鮨を握るのは小野 隆士(おの たかし)氏、「寿司の神様」小野 二郎氏の次男です。隆士氏は19歳で鮨職人として父もとに弟子入り。修業を重ね42歳で独立するまで、技術のみならず鮨に向き合う精神を修得し、実力で暖簾分けを許されました。小野 二郎氏が問われて「弟子の中で他の誰よりも厳しく鍛えた」と答えるのが次男の隆士氏です。
鮨は酢飯、少し酸っぱめのすし酢、鮨種の温度管理に至るまで本店のスタイルを踏襲。仕入れも本店と同じ、豊洲市場で良い食材を長年『すきやばし次郎』のために確保してくれる長い付き合いのお店から。産地にこだわらず、その日ごとに良いものを選べるのは目利きの証だ。魚、のり、お茶、お米も本店と同じ。長年の信頼が『すきやばし次郎』の鮨の品質を維持し続けてます。
ランチは15貫からなるにぎりコース(24,200 円)、刺身4品とにぎりと3貫からなるコース(29,700 円)。ディナーは20貫からなるにぎりコース(33,000 円) と刺身4品とにぎり18貫からなるコース(38,500 円) となります。
ヒラメなど淡白なものから貝、マグロ、ひかりもの、火を通すものというオーソドックスな流れで、鮨が好きな人のために鮨に集中して向き合えるポリシーが継承されている。
■すきやばし次郎 六本木
TEL:03-5413-6626
営業時間:11:30~14:00 17:00 21:00
定休日:水曜日
鮨 由う【2021年/一つ星】
「鮨 由う」は鎌倉の「以づ美」や「鮨 かねさか」、神楽坂の「鮨 りん」などで修行を積まれた大将の尾崎氏のお店です。このお店の特徴と言えば大将の明るさです。持ち前の明るさとトーク力、そして握りでお客さんを笑顔にしてくれます。しかし、一番の人気の秘訣はつまみも握りも細やかな美味しさである事。シャリは下の写真を見てもわかるように、しっかりとしていて、まとまりがあります。口に入れるまでは形を保ち、口に入れると解けていきます。店主の持ち前の明るさはそれをさらに美味しくしているのです。総合評価とした時に最高となる「鮨 由う」。
他の店だと格式高くて入りづらいと思うかもしれませんがこのお店であれば大将があたたかく出迎えてくれるのでおすすめです。
■鮨 由う
住所 :東京都港区六本木 4-5-11 ランド六本木ビル B1F
TEL :03-3404-1134
営業時間:17:30〜23:00
定休日 :日曜日・祝日
金額 :昼は10,000円〜 夜は15,000円〜20,000円程度
鮨 さいとう【2019年/三つ星】
2019年版で三つ星だった「鮨 さいとう」は「ミシュランガイド東京 2020」から一般予約が不可能なため対象外となりました。同店は「すきやばし次郎 本店」と並んで評される名店中の名店。店主の齋藤孝司氏は銀座の名店「鮨かねさか」の店主金坂真次氏のもと修行を積み、「鮨かねさか 赤坂店」を任された後に独立しました。
店内は美しい桧一枚のカウンターを中心に、暖色の光で包み込みます。席はカウンター9席のみとなっており、個室とテーブル席のご用意はありませんのでご注意を。
食材の個性を生かすべく、調理法はいたってシンプル。シャリは粒が大きめの古米を使い、赤酢と塩のみで味付けます。
■鮨 さいとう
住所 :東京都港区六本木 1-4-5 アークヒルズサウスタワー 1F
TEL :03-3589-4412(2022年3月現在一般の予約は不可)
営業時間:12:00~14:00 / 17:00~22:00
定休日 :日曜日・祝日の月曜日・8月中旬・年末年始
金額 :¥30,000~
なかむら【2019年/一つ星】
外国のお客様が多くいらっしゃるミシュラン一つ星のお店、「なかむら」。
六本木という立地だけでなく、日本らしい落ち着いた雰囲気としっとりとした大人の空間が海外の方の心をつかみます。そして、店主の高麗橋「吉兆」で日本料理ともてなしの心を学んだという経験が料理に反映されていることも外国のお客様を喜ばす理由の一つです。江戸前寿司でありながら、会席料理かのような寿司が提供されます。
また、下の写真の寿司のタネにも包丁が入れられているように、包丁の入れ方にも工夫を凝らしているお店です。そのため、外国のお客様だけでなく、多くの鮨のファンをも魅了しています。
予約等をする際に気をつけていただきたいのが、「鮨なかむら」と検索をかけると、築地にあるお店が出てくることが多いです。もちろんそちらも美味しいお店ではありますが、間違えないようお気をつけください。
■なかむら
住所 :東京都港区六本木 7-17-16 米久ビル 1F
TEL :03-3746-0856
営業時間:18:00~23:30(L.O.22:00)
定休日 :日曜日・祝日・ゴールデンウィーク・8月中旬・年末年始
金額 :20,000円程度〜(別途サービス料5%)
ミシュランに掲載されていない名店
松栄
六本木は少し騒がしいからもっと静かな場所で鮨をいただきたいという方におすすめなのが「松栄」です。「松栄」は賑やかなところから裏通りに入った小路の奥にある隠れ家のようなお店です。
本店は恵比寿にあるのですが、六本木にも店を構えており、本店と異なって六本木店では鮨のネタケースをカウンターの後ろに飾るというなんとも斬新なスタイルです。店内デザインは鮨にも反映されており、鮨を食べて楽しむだけでなく見て楽しむことができるような工夫がされています。
メニューは平日の昼はランチとコース料理の2種類、土曜の昼(完全予約制)と夜はコースのみとなっています。平日のランチはお値段も3,000円とお手頃な価格となるのでオススメです。とんちの効いた面白みのある料理もだす職人のお店ですので、カウンター初心者でも行きやすく、通いやすいのが特徴です。
一度行ったら、気づいたときには何度も通っていたというお客様も多い「松栄」。ちょっとしたときに知っているといいお店、どこか高級感があって、敷居は高くなく、雰囲気のいいお店となること間違いなしです。
同じ「松栄」でも恵比寿店と六本木店では店の雰囲気が異なるので、落ち着いた空間をご希望であれば六本木店をご利用ください。
■松栄
住所 :東京都港区六本木6-7-9 エムズ六本木 1F
TEL :03-5775-7236
営業時間:12:00~14:00 / 18:00~23:00
定休日 :日曜日・祝日
金額 :昼は4,000円程度 夜は15,000円程度
六緑
六本木ヒルズ内ホテル「グランドハイアット東京」の中にある「六緑」は上質なおもてなしと開放感溢れる雰囲気の中で、江戸前鮨をいただくことのできるお店です。
店内は日本を代表する屈指のデザイナー杉本貴志氏によってデザインされており、まさに現代日本と古き良き日本の融合された空間となっています。
鮨というと、店内のカウンターやテーブル席でいただく印象が強いですが、このお店であればテラス席があるため、いつもとは異なる雰囲気の中で鮨をいただくことができますよ。
メニューにはコースだけでなく、小鉢や握り、刺身等の一品ものもあります。外観や雰囲気は敷居が高いように見えますが、実際は意外と安価で敷居が低いというのがこのお店のおすすめのポイントです。
また、日本酒も六緑オリジナル酒を含む定番の約15種類に加え、月替わりで季節の日本酒数種類を提供しています。料理からドリンクまで飽きの来させないお店とも言えそうです。
ホテルの中にあるということもあって冬は、鮨屋には珍しいクリスマスディナーもある「六緑」。鮨の非日常体験をするにはぴったりなお店です。
また、店内の絶妙な雰囲気と幅広いメニューによって、外国人観光客の案内や、デート、祝い事など多岐にわたって利用できるお店となっています。
敷居の高そうな雰囲気に負けず、足を運んでみてはいかがでしょうか。
■六緑
住所 :東京都港区六本木6-10-3グランド ハイアット 東京 6階(六本木ヒルズ)
TEL :03-4333-8788
営業時間:【平日】11:30~14:30 / 18:00〜21:30
【土日・祝】11:30〜15:00 / 18:00~21:30
定休日 :無休
金額 :昼は15,000円程度 夜は20,000円程度
鮓 村瀬
食通の人と鮨を食べに行く、お客様をもてなす、そんな時におすすめなお店が「鮓 村瀬」です。
若手の修行道場とも言われるこのお店は若手が多いこともあり、明るく凛とした雰囲気です。席はこの字型のカウンター席が13席あり、個室も用意されています。
鮨を通して語り合える空間と、丁寧で細かな仕事、コース全体の流れがお客様を喜ばせている魅力です。
上写真と下写真を見比べてみればわかりますが、ネタによってシャリを変えていたり、ネタ自体に様々な工夫が施されたりしています。そして、店主が「すし匠」出身ということもあり、つまみと握りが順不同で提供することでお客様が飽きないようにしています。
ランチでは握りかバラちらしかを選ぶことができ、バラちらしも人気の一品です。見た目も色鮮やかで美しく、それぞれの具材が主張しすぎることなく味わい深さをうみ出します。値段もランチであれば夜より手頃な価格で楽しめるので、おすすめです。
つまみと握りが交互に出て、ボリュームもしっかりあり、それにあった日本酒も提供してくれるため、鮨もお酒も話も進みます。
人気のお店ではありますが、予約が取れないほどでもないという点で親しみやすく、行きやすいお店となっています。ゆっくりと語り合う場として「鮓 村瀬」を選んでみてはいかがでしょうか。
■鮓 村瀬
住所 :東京都港区西麻布1-2-3 アクティブ六本木 1F
TEL :03-3479-5240
営業時間:18:00~23:00
定休日 :月曜日
金額 :昼は8,000円程度〜 夜は20,000円程度〜
江戸前鮓 すし通
六本木駅から徒歩10分ほど、古風な外観の「江戸前鮓 すし通」。店名にもあるように、世の鮨通たちが通う隠れ家的なお店です。
表の暖簾をくぐり、地下へ降りると日本庭園のような空間が広がり、まさに隠れ家です。対象は2016年にかわったばかりで、現在は懐石料理屋「分とく山」に11年間在籍されていた高橋進紀氏です。高橋氏はとても柔らかな印象の方で、その雰囲気が店のあたたかな雰囲気を作っています。
また、この店は熟成寿司の名店として知られており、それは洗練された隠し包丁でも表されています。下の写真は中とろですが、この中とろには約30もの包丁が入れられているそうです。シャリはネタに合わせてブレンドされており、出汁のきいた煮切り醤油は握りを口に入れた時にほのかに甘みを香らせます。
夜のお値段は、ミシュランで星を獲得はしていないものの少しお高めではありますが、職人技を堪能できると思えばお手頃な価格かもしれません。
また、メニューも、昼と夜、平日と土曜、ワインとのペアリングの有無で様々なコースがあるのも鮨通が飽きずに楽しめる要因です。
普通な鮨屋に飽きたら、隠れ家的な鮨屋でゆっくりとした時間を過ごしみてはいかがでしょうか。
■江戸前鮓 すし通
住所 :東京都港区西麻布3-1-15
TEL :03-3404-2622
営業時間:11:30~12:30 / 18:00~22:30
定休日 :日曜日・祝日
金額 :昼は6,000円程度〜 夜は20,000円〜30,000円程度
鮓職人 秦野よしき
遊び心の詰まった、若き大将のお店「鮓職人 秦野よしき」。その遊び心は料理から空間まで、様々なところに溢れています。
店内にはFUJIの部屋とAKEBONOの部屋の2種類あり、FUJIの部屋は引き戸を入った個室カウンターの席で、AKEBONOの部屋は明るいカウンターの席と異なる趣の席が用意されています。FUJIの部屋は接待や家族で、AKEBONOの部屋はおひとり、もしくは大切な人と利用するのがおすすめです。
料理に関しては、店主が海外で調理指導した経験があるということでフレンチやイタリアンの技を鮨に取り入れています。また、オーガニックワインやオーガニック日本酒などの無添加無農薬のお酒を数多く取り揃えているのも他の店にはない特徴です。
握りやつまみも美味しいですが、手作りの角切りのガリもおすすめです。お酒同様無農薬のしょうがをまるごと1個つけており、食べやすい一品となっています。
21時以降には単品での軽飲みとしての利用も可能な「鮓職人 秦野よしき」。他の名店にはない魅力が多く詰まったお店と言えるでしょう。
予約も比較的取りやすいお店ですので、まずは気軽にオンライン予約で申し込んでみてもいいかもしれませんね。きっと新たな鮨体験ができるはずです。
いわゆる「鮨屋」に飽きた時、足を運んでみてみはいかがですか。
■鮓職人 秦野よしき
住所 :東京都港区六本木5-11-25 鳥居坂アネックス 3F
TEL :03-3475-4004
営業時間:18:00〜20:00 / 20:30〜22:30
定休日 :日曜日・祝日の月曜日
金額 :昼は15,000円〜20,000円程度 夜は20,000円〜30,000円程度
鮨かくの
画期的なカウンター席や、シャリやタレ、水にこだわったお店「鮨かくの」。一見普通に見えて、こだわりにこだわっているからこその大人的隠れ家として人気のお店です。
店内は自然をテーマにしてデザインされており、カウンター席の手元には水が流れています。水が流れるという日本らしい自然のデザインなのかなと思いきや、鮨を食べた後にそこでても洗えるという画期的なアイデアが隠れています。こういった他の店と異なる面白い造りは話のネタにもなりそうです。
こだわりのシャリは独自に2種類の米をブレンドしており、さらに「釜浅商店」の釜で炊き上げます。この釜は、蓄熱性に優れているため、お米を蒸すのに適しています。そのため、炊き上がったお米はふくっらとしていて、ツヤのある仕上がりとなります。
また、出汁を作る際や、お酒を割る時などに用いる水は桜島火山帯の地下から湧き出る100%天然水を使用しています。柔らかく、滑らかな舌触りの水ですので、口に入れた時にすっと身体に馴染んでいくような心地を味わえます。
これだけ、様々なところにこだわっていますが、お値段はリーズナブルな「鮨かくの」。鮨に詳しくない方でも、十分に楽しむことのできるおまかせコースのご用意もあるそうです。
鮨通の方も、そうでない方も一度は訪れてみたい新感覚のお店でしょう。
■鮨かくの
住所 :東京都港区六本木5-18-2 大昌第2ビルB1
TEL :03-5545-5496
営業時間:【平日】18:00~22:30(L.O.22:30)
【土・祝日】18:00~22:00(L.O.22:00)
定休日 :日曜日
金額 :15,000円程度
出典:VOCKA