SUSHI TIMES

世界のこんなところにお鮨屋さん!?

今や世界中に広がった日本の鮨文化。
地球上のどこに行ってもお鮨屋さんを見かける…そんな時代になりました。

それにしてもまさかこんなトコロに!?というお鮨屋さんを地球の北側と南側に見つけました。
まずは地球の北側から見てみましょう。

世界最北のお鮨屋さん

 
ノルウェー北極圏にあるスヴァルバールのロングイヤービェンという街にあるSushi Kitaです。


“Sushi Kita”があるロングイヤービェンは、人口2000人程度の北のはての町。
1年中雪景色です。


オーロラも見ることができます。

ノルウェーといっても、スヴァルバールはノルウェーと北極点との中間に位置する「島」なんです。4月下旬から8月下旬までは太陽が沈まない白夜、10月下旬から2月中旬まで太陽が昇らない極夜なんだとか。地図で見るといかに北端に位置しているかがわかりますよね(笑)

さて、お鮨屋さんは町の中心にあるショッピングモール”LOMPEN”の中にあります。

びっくりするような場所にある”Sushi Kita”ですが、本格的な日本流のお鮨を出してくれます。ヨーロッパに多い、日本料理とは名ばかりのニセ鮨屋ではありません。ドイツやオランダの大都市で経験を積んだという日本人シェフのお寿司は、味も盛りつけも、ヨーロッパではなかなかお目にかかれないクオリティ。そして何より、伝統的に魚を食べるノルウェーの魚介類の鮮度と、お寿司という料理方法の抜群の相性の良さを実感できるお鮨屋さんです。

TOKYO SUSHI PLATTER”(360NOK、日本円で約5,400円)

ノルウェーサーモンは、やはり間違いなし。こちらの鮨プラッターはサーモンがメインで、裏巻き、アボカドなど外国人向けのテイストは感じますが、さすが職人さんが握った「鮨」のお味です。

アフリカ大陸最南端の国「南アフリカ共和国」

 
お次は地球の反対側へ。

南アフリカは「アフリカ」という名称もあり食文化のイメージがあまり湧かないかもしれません。しかし、17・18世紀はオランダ領、19・20世紀まではイギリス領だったことから、欧米の食文化に大きく影響を受けており、伝統的な南アフリカ料理からシーフード、エスニック、イタリアン、フレンチ、創作料理といった多国籍料理が楽しめるのです。さらに海産物が豊富なうえに新鮮なので、必然的にシーフード料理が美味しいです。魚介類を蒸し、焼き、煮込み、あらゆる調理法で仕上げますが、日本のように生のまま食べる文化もあります。特に生牡蠣が美味しい国として、周辺諸国に知られています。

ここ最近、南アフリカでも増えつつあるお鮨屋さん。美味しいシーフード料理が作れる地域という事は、美味しい寿司が作れる環境でもあるのです。そうなると浮かんでくる不安要素は「寿司を美味しく握れる職人がいるの?」という点。


ご安心ください。日本人の寿司職人に負けないくらいハイレベルな寿司職人がいるのです。
こちらはケープポイントという、紺碧の海を望む崖の上にあるTwo oceans restaurant の職人さん。美しい眺めが売りのシーフードレストランですが味も格別と世界中からファンが訪れています。

本マグロの握り。

ケープタウン沖の低温の海域で獲れる天然のインドマグロです。脂が乗っており日本のお鮨屋さんでも使われる上質なネタです。

醤油は日本の醤油が置いてあります。

食材が新鮮で、板前さんもプロの腕前。そんな寿司が美味しくないはずありません。

シーフードプラッター(1000ランド、日本円で約10,000円)。

3人でシェアして十分のボリュームです。

いずれも日本から遠く離れていながらも地の利を活かした新鮮な魚介が獲れる場所です。地球の果てにある極上素材が現地でお鮨に姿を変えているなんて、ロマンを感じますよね。

出典:Photorip